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青森・南部町 疑似農村「達者村」

全国農業新聞
写真はイメージです。記事とは関係ありません。
 青森県南部町には、地図上に存在しない疑似農村「達者村」がある。町内の特定の地域ではなく、町全体がその舞台だ。官民一丸となって農泊などの交流活動に力を入れ、住む人も訪れる人も“元気=達者”になれる地域づくりを展開。
 特産品や豊かな自然、住民の温かい人柄などの地域資源が多くの人々を引きつけている。

 サクランボやリンゴなどの果樹を中心に、さまざまな農産物の生産が盛んな同町。主要産業の農業を生かした滞在型の交流を通し、将来的な移住や定住につなげる“究極のグリーン・ツーリズム”を目指している。
 住民側も刺激を受けながら地元の魅力を見直し、地域活性化に結びつけていくことも目標の一つだ。
 農泊では町交流推進課やNPO法人・青森なんぶの達者村が窓口となり、町内の農家で組織する「達者村ホームスティ連絡協議会」が宿泊客を受け入れる。
 会員は現在28戸。宿泊客は摘果や収穫など時期に応じた農作業を体験し、おいしい食事や農家との交流を楽しんでいく。
 昨年度は約800人が農泊のために同町を訪れた。県外からの修学旅行生が中心だが、近年は訪日外国人旅行客(インバウンド)の人気も高い。昨年度はシンガポールやアメリカ、ミャンマーなどから集客した。
 「農家とのつながりの強さが魅力」と同NPO事務局の沖田城司さんは語る。 お客さまとしてもてなすよりも、気負わず接することができる田舎の親戚のような関係づくりを重視。
 受け入れ後も手紙のやり取りなどにつながる場合も多く、受け入れ農家の励みになっているという。