仕入れなら業務用卸売市場Mマート

食品業界ニュース

PRに積極的に取り組み知名度の向上を図る

農業いばらき
写真はイメージです。記事とは関係ありません。
 常陸牛は、神戸牛や松阪牛などのいわゆるトップブランドと比べると生産の歴史が浅く知名度も低かったことから、これまで指定店制度の導入による販路拡大に取り組むとともに、県内外でのイベントやメディアを活用したPRに積極的に取り組むことで知名度の向上を図ってまいりました。
 その結果、県内における認知度は、令和元年度に実施された「茨城県県政世 論調査」によると約84%まで高まったと同時に、出荷頭数についても10年前の約2倍となる9500頭にまで拡大し、全国の銘柄和牛の中でも有数の出荷規模となりました。
 しかし、令和元年の取引価格を見ると神戸牛の3500円/sに対し、常陸牛は2700円/sと依然として大きな開きがある状況となっております。

 優良繁殖雌牛の増頭に向けて
 常陸牛がトップブランドに及ばない要因の一つとして、実需者からは品質のバラツキを指摘されています。そのバラツキの一因として、本県の子牛生産基盤が脆弱で常陸牛の素となる子牛を県内だけでは調達できないことから、多くの子牛を全国の市場から買い付けせざるを得ない状況にあることがあげられます。
 そのため、県内に優良な繁殖雌牛群を整備し、常陸牛一貫生産体制の構築によるさらなる品質向上と均質化を図ることを目的に、今年度から「優良繁殖和牛群整備対策事業」を新たに始めたところです。本事業では、繁殖雌牛の導入を支援するとともに規模拡大に伴い必要となる牛舎整備への支援を行うほか、肥育農家の繁殖技術の習得や繁殖農家のさらなる分娩間隔の短縮等を図るため、獣医師による繁殖コンサルティング支援を実施することとしています。
 また、事業等を活用して規模拡大や法人化、一貫経営化への転換も推進することとしています。意欲ある生産者の方々をきめ細かく支援するため、今年度から各農林事務所に畜産振興課を設置し、補助事業や制度資金等の相談をワンストップで行える体制も整えたところです。今後、畜産関係で相談がある際は、どうぞお近くの畜産振興課にお気軽にご相談願います。

 国内外での販路拡大に向けて
 販売対策としては、これまでも取り組んできました指定店制度による販路拡大と県内外のイベントやメディアを活用したPR活動に引き続き取り組むとともに、さらなる輸出拡大を図ってまいります。
 特に、今年度は昨年度実施したアメリカでのマーケティング調査結果等を基に、アメリカの富裕層に売り込むための戦略を策定することとしており、マーケティングや北米輸出の有識者等からなる検討委員会を設置し、現在、専門家の助言を得ながら策定作業を進めているところです。今後、新型コロナウイルス感染症が収束した際には、本戦略に基づく積極的な販路開拓に取り組むことで、さらなる輸出量の拡大を図り、反転攻勢に出られるようにしたいと考えています。
 さらに、国内についても北米でのマーケティング戦略の取り組みを活かした効果的なプロモーション活動を展開することで、常陸牛のさらなるブランド力向上に取り組んでまいります。