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水田土壌の状況把握を

農業いばらき
写真はイメージです。記事とは関係ありません。
 近年、深耕による作土層の確保が不足していることや、地力の低下・有機物の減少などにより、収量・品質の低下が問題となっています。
加えて、近年の高温による品質低下も見られる中、気象変動に強い稲づくりのためにも、水田土壌の状況を良く把握して、土づくりに努めましょう。

 土壌診断の実施
 土壌中の栄養分を調べ、不足している成分があれば投入して適正値に改善するとともに、生育に必要な分だけ施肥を行って過剰施肥にならないよう注意します。近年は水田土壌の地力低下が問題となっていますので、生育不良の要因がないかどうか、定期的に土壌診断を行い、土の状況を調べましょう。

 堆肥の施用
 水田に施用する有機物は、完熟牛ふん堆肥が望ましく、施用量は10a当たり1tが目安となります。堆肥中には肥料成分も含まれていますので、窒素などの肥料成分を考慮して、基肥や追肥の量を調整します。
 その際は「堆肥ナビ!WEB版」(茨城県畜産協会HP)などを参考にしてください。

 稲ワラのすき込み
 堆肥の施用が困難な場合などには、稲ワラをすき込みます。稲ワラは地温が低くなると分解が進まなくなりますので、10月下旬頃を目安にすき込み作業を行います。
 排水不良の水田では、稲ワラの分解が進まず、翌年にガス害が発生する恐れもありますので、投入する量を減らすなどの注意が必要です。すき込み後は排水溝を作り田面排水に努めます。 

 土壌改良資材(ケイ酸質資材等)の投入
 けい酸は、病害虫に対する抵抗性を高めるほか、倒伏に強くなったり、根腐れを防止して秋落ち(登熟期以降の生育衰えによる収量の低下)を軽減するなどの効果があります。
 ケイカルは、ワラのすき込みと同時に散布するとワラの腐熟も促進されますので、秋から冬にかけて散布すると労力的にも効果的です。
 このほか、老朽化水田では鉄分を含んだ土壌改良資材を施用することで、土壌環境を改善します。

 深耕
 ロータリー耕のみの場合、作土が浅くなり、耕盤が固くなる傾向がみられます。根の分布範囲が狭まり、収量低下にもつながりますので、作土深は最低15pを目標とし、必要に応じてプラウ耕などにより深耕を行ってください。