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農水省 「余マス」の扱いで意見交換

農業共済新聞
写真はイメージです。記事とは関係ありません。
 農林水産省は10日、「米の商慣習に関する意見交換会」を開き、米を出荷する際に正味重量を超えて多めに袋詰めされる「余マス」の現状や在り方について、生産者や卸業者、有識者などが議論した。
 米は保管中の乾燥による水分量の減少や、農産物検査時の抽出などで内容量が減るため、正味重量を下回らないよう慣習的に余マスが入れられている。生産者からは「もっと少なくできるのではないか」との声が上がっていた。
 農業生産法人「株式会社ヤマザキライス」(埼玉県杉戸町)の山ア能央氏は「弊社でも5dぐらい余マスでなくなっている。いろいろ意見があると思うが、最終的には実需者と生産者がウィンウィンの形になれば」と話した。
 意見交換会は、4日に第1回会合を開いた「農産物検査規格・米穀の取引に関する検討会」で、今後の議論を深めるために開かれた。7月に閣議決定された規制改革実施計画を踏まえ、米の等級区分の見直しのほか、検査コストの低減と穀粒判別機などへの変更と精度向上、輸出拡大に向けた日本農林規格(JAS)制定の支援などを議論し、1年程度かけて取りまとめる。
◎等級区分で議論/1、2等の統合に反対や懸念の声も
 4日の検討会では、米の1等、2等の等級区分と名称の見直しなどについて議論した。有限会社横田農場(茨城県龍ケ崎市、水稲160f)の横田修一氏は「1等、2等の区分を同一にすれば、農業者は2等の下限値を目指すようになる」と指摘。「現状より低い品質を目標として改善を図ることは、農家経済の発展、栽培技術の向上に寄与しない」と強調した。
 また、米穀卸大手・株式会社神明の森竜哉氏は「1、2等区分は、搗精加工の目安になる重要な基準」とし、「等級格差がなくなっても、量販店などでは独自の基準を設けるところが出てきて、旧1等格、旧2等格といった評価を求められることが避けられないだろう」と懸念を示した。