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ダイズ栽培における 帰化アサガオ類の防除

農業いばらき
写真はイメージです。記事とは関係ありません。
 近年、熱帯および温帯アメリカ原産の帰化アサガオ類(マルバルコウ、マメアサガオ、アメリカアサガオなど)の発生や被害の拡大が問題となっています。

 ●帰化アサガオ類の特徴
 @出芽後二〜四週間でつるになり、巻きつく。
 A種子で増える。種子の寿命が比較的長い。種子は湛水条件でも生存できる。
 B発生期間が長い(4〜10月)。
 ●防除のポイント
 @健全なダイズの苗立ち・初期生育を確保する帰化アサガオ類の発生の多く 
  は、ダイズ播種後2〜3週間に集中するため、この時期の防除が重要です。
  まず、ダイズの播種後出芽前に土壌処理剤の全面処理を行い、初期に発生す
 るアサガオ類の密度を低下させます。続いて、ダイズ2葉期にベンタゾン液剤
 の全面茎葉処理を行います。マルバルコウでは3葉期以下であれば、ベンタゾ
 ン液剤による高い防除効果が期待できます。
  さらに、中耕・培土後のダイズ5葉期に、非選択性除草剤で畦間・株間処理
 を行うことにより、発生を低減させることができます。
 A地域で増やさない
  地域全体で帰化アサガオ類が増えることがないよう、圃場周辺(畦畔、農道
 脇など)の防除を徹底しましょう。防除は開花・結実前に行うことが重要で
 す。帰化アサガオ類が再生することのないよう、地際からの刈り取りや抜き取
 り、非選択性除草剤により行います。薬剤は、株元まで十分かかるように散布
 しましょう。発生期間が長いので、「6月上旬」「8月中旬」「9月下旬」の
 年3回は必ず防除を行いましょう。
 B不耕起栽培によって発生を減らす
  県の調査の結果、麦・ダイズの不耕起播種栽培は、耕起播種栽培に比べ帰化
 アサガオ類の発生を低減させることが分かっています。
  土壌表層が硬く雑草種子が出芽できないことや、前作残渣などが地表に堆積
 していることが関係していると考えられます(農業研究所のR元年度主要成果
 より)。
  ダイズの中耕・培土
 「中耕」は畦間の除草、「培土」は不定根の発生および根粒の着生、倒伏防止
 や排水などの効果をねらっています。
  培土は、中耕を行いながら株元に土を寄せます。株間の帰化アサガオ類にも
 しっかりと土がかぶるように培土しましょう。つるになる前に行えば、効果的
 に防除できます。中耕で根が切れると収量が低下することがあるため、中耕・
 培土はダイズの出芽後、雑草が発生したらなるべく早めに行います。
  その後は雑草の発生状況を見て、通常は1〜2回行います。ダイズの第4〜7本葉が展開する時に実施しましょう。培土により圃場に凹凸が生じると、コンバイン収穫時の汚粒発生や作業性の低下を引き起こすため、培土の高さは10pまでにしましょう。