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AI使い3〜6カ月前に

農業共済新聞
写真はイメージです。記事とは関係ありません。
 農研機構・農業情報研究センターは6日、温州ミカンの出荷時糖度を収穫の3〜6カ月前に予測できる手法を開発したと発表した。前年の出荷時糖度データと、地域で観測した当年の気象予報データを基にして糖度を地区や品種・系統ごとに予測。両者の関係を予測の前年までに蓄積したデータを人工知能(AI)に機械学習させて求める。従来法と比べて誤差が少なく、産地での収穫・出荷・販売計画の検討に活用ができる。
 温州ミカンの糖度が生育期間中の気温や降水量、日射量などの影響を受けることを利用した。地区(複数の果樹園を地域別にまとめたグループ)ごと、品種・系統別に糖度の平均値を予測する。
 長崎県のJAながさき西海させぼ広域かんきつ部会で実施した検証では、7月20日時点の予測糖度と、収穫時(10月〜2月頃)糖度の誤差が平均0・61度となり、従来法と比べて誤差が半分になった。
 予測に基づいて糖度を高める効果がある農業用マルチシートの被覆時期を早めるなど管理の要否判断にも活用できる。生育途中に糖度を測定している産地では、本手法での予測が可能だ。
 今後は予測できる時期を早めるほか、酸度の予測もできるよう研究する。予測結果に基づいて栽培管理指導を生産者に配信するシステムの構築も予定する。