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食のボーダーレスに挑む!

菓子食品新聞
写真はイメージです。記事とは関係ありません。
 コロナ禍によって食事への意識や価値観が変化しつつある。リモートワークや自粛生活など自宅で過ごす時間が長くなったことで、主食と間食のボーダレス化も進んでいる。そうしたなか、湖池屋は『ニューノーマルおやつ』と称した本格的な料理系お菓子の開発にいち早く着手。また日清シスコは『家族の健康と絆』をテーマに料理用コーンフレークを発売するなど、コロナ禍を背景に各メーカーの新たな動きが活発化している。そんなニューノーマル時代の新製品を取り上げることで、その傾向に迫ってみた。

 プロモーションも再定義する湖池屋
 湖池屋は昨年11月の「新戦略・新発表会」で本格的な料理系お菓子の開発を柱とする『ニューノーマルおやつ』と称した新戦略を打ち出した。同社はコロナ禍によって“スナック菓子での食事の代替化”が進んでいると分析。そうした状況を踏まえた取り組みだ。
 同社の調査によると、コロナ禍で購入頻度が増えた食料品の第1位が「お菓子」で、そのなかでも「スナック菓子」が1位であること、若年層に多い朝食の食べ逃しや主食と間食のシームレス化により、1日4食以上食べる層が5割以上いることがわかった。
 また、現在の国内の菓子市場規模は約4兆円、中食・総菜市場規模は約10兆円で拡大を続けており、同社は新戦略によって両市場が重なる市場への進出を図りながら“食で暮らしを豊かにする≠目指す。
 そうしたなか、料理としても活用できる新しいスナック『いつでもチャックトルティアチップス塩味』(写真上、160g・OP)を3月15日に発売。内食率が増加傾向にあるなか、従来の時間と手間を省く時短価値から、時短しつつも料理を楽しむことを重視するなど、食事への意識の変化に対応した製品だ。
 とうもろこし100%で1袋あたりレタス2・5個分に相当する食物繊維が含まれる。素材本来の甘みと香ばしさを味わえるように、香料やうま味調味料無添加。
 シンプルな塩味でそのままでももちろん、サラダのトッピングやディップ等の簡単アレンジレシピ、タコライスやナチョスなどの本格レシピの材料などにも使える。
 このほか『ニューノーマルおやつ』戦略として、からあげのジューシーな旨みとサクサク食感をアップさせたリニューアル品『罪なきからあげ』を3月15日に発売(23g・OP)。それに併せて『スキマ問題、スマートに解決! お弁当にも罪なきからあげプレゼントキャンペーン』(写真下)を実施するなど、同製品がお弁当のおかずとしても楽しめることをアピールする。
 また、『ハッシュドポテト』の新TVCM『ひとりの意見』篇と『どこが料理』篇のふたつを3月27日から放映開始。“湖池屋なのに料理”という新常識(ニューノーマル)を主張する内容となっており、新たな市場開拓に腐心する。
 他方、「板橋区防災+(プラス)プロジェクト」に賛同し、東京家政大学と連携・協力した限定ラベルの『湖池屋ポテトチップス のり味』を抽選でプレゼントするなど、災害時の保存食としてポテトチップスを提案。マーケターとしての“ボーダレス”な取り組みが目立つ。