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巣ごもり需要で家庭食向けが増

農業共済新聞
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 農林水産省は5日、2020年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)は前年比1.1%増の9223億円だったと発表した。8年連続で前年を上回り、過去最高額を更新。国全体の輸出が11%減となる中で、巣ごもり需要から鶏卵や米など家庭食向けの産品が増加した。野上浩太郎農相は同日の会見で「家庭食シフトなど海外需要の変化への対応を支援し、引き続き輸出の維持・促進を図る」と話した。
 輸出額の内訳は、農産物が同11.7%増の6565億円、林産物が2.9%増の381億円、水産物が20.7%減の2277億円となった。
 農産物の品目別では、鶏卵は107・4%増の45億8700万円、牛乳・乳製品は20.4%増の222億1300万円、米は15%増の53億1100万円となった。
 牛肉は外食向け需要が伸びず2.7%減の288億7400万円と低迷したが、インターネット販売サイト(ECサイト)などへの取引転換で12月は10.7%増の37億2800万円と回復基調にある。
 国・地域別では、香港が1.2%増の2061億円と最も多く、中国は6.6%増の1639億円、米国は4.0%減の1188億円で、東アジアを中心に堅調に推移した。
 政府は輸出額を25年に2兆円、30年に5兆円にする目標実現に向けた「輸出拡大実行戦略」を進めている。ただ輸出額は18年以降微増が続き、輸出先国の需要を捉えた対策のてこ入れが必要となる。